BG770Aは、Arduino IDEを使用してプログラミング可能なマイコン搭載の開発ボード「Wio LTE」の新バージョンだ。低電力消費が特徴のセルラー通信（LTE-M／NB-IoT、NTTドコモとKDDI）に対応し、GNSSを利用して位置情報を取得できる。

Groveコネクターを4個搭載し、センサーやアクチュエーターなどのGroveモジュールを接続できる。形状やサイズ（49×55×13mm）はWio LTE JP Versionを継承しつつ、固定用ネジ穴を４カ所に増やしたため、はんだ付け不要でケースへの取り付けも安定して行えるという。

LTE通信の省電力機能であるデバイスの電波サーチの間隔を延長するeDRXとデバイスの電波サーチを一時的に停止するPSMの利用や、センサーへの電力供給をプログラム制御可能だ。電源OFF時でもデータ保持ができる不揮発性メモリ（FeRAM）を搭載し、乾電池や充電式バッテリーなどでも通信や電力を制御しながら長期稼働するデバイスを開発できる。

SORACOM IoT SIMと組み合わせると、データ送信時のデータ暗号化／プロトコル変換／クラウド連携のための認証や送信先情報の管理などSORACOMのサービスを利用して、デバイス側のプログラムをシンプル化し安全にデータ通信量が削減可能だ。

Wio BG770A、LTE用アンテナ1本とSORACOMサービス利用料1000円分のクーポンを同梱し、定価は1万4850円（税込、送料別）だ。